■温度で測定精度が変わる?
精密なレベル出しを行っていると、
「測定値が日によって微妙にズレる…」
「再調整したのに再現性がない…」
そんな経験、ありませんか?
実はその原因、「温度変化」かもしれません。
■レベル出しに影響する“素材の伸び縮み”
どんな物質も温度変化でわずかに伸び縮みします。
この特性は「線膨張係数」として知られます。
- 鋳鉄(FC-250):10.0
- 汎用の鉄(SS400):11.8
- アルミニウム:23付近
LevelMan ADL-T5シリーズの測定ベースは鋳鉄なので、
1℃の温度変化で1メートル当たり10μm伸縮することになります。
LevelMan ADL-T5シリーズの最高性能機種は、1μ/m = 1メートル先で1μの高さを検出する分解能があります。
1℃の温度変化で1m当たり10とか23μm変化する材料で、
多くの精密機械、装置は作られています。
測定時の温度が変われば当然各部の歪みも変化します。
精密測定ではレベルに限らず、その時の温度記録が極めて重要です。
■測定時の「温度記録」は当たり前にすべき時代へ
LevelManには温度計が内蔵されており、
測定ログに必ず温度データも記録されます。
装置全体の歪みや、再現性の差を見極める手がかりになります。
特に大型装置では「温度ムラ」によって局所的な膨張差が生まれることも。
調整に手間取るときは、ぜひ温度変化を疑ってみてください。
■温度も測れるLevelMan、試してみませんか?
「温度もログで管理できる水準器がほしい」
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そんなお声にお応えして、LevelManデモ機貸し出し中です。
ぜひ実際の現場でご体感ください!
測定の見えない「誤差の原因」を、
温度データという“見える化”で把握してみませんか?
ご不明点などございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
次回予告:
「いい測定器って最高性能品?」をお話します。どうぞお楽しみに!