前号(55号)では、「校正=精度が戻る作業ではない」
という本来の考え方をお伝えしました。
ではなぜ、LevelManは
校正に出すと新品時の精度で戻ってくるのか?
その答えが
リニアライズ処理(精度補正)です。
■ 誤差は、直せる
どんな測定器にも誤差はあります。
そしてその誤差は、使い続けるほど少しずつ大きくなります。
通常なら、
「誤差が大きい → 修理やセンサー交換」
となりますが……
LevelManは違います。
例えば、
真値が「10」のところ、「12」と表示される場合、
その誤差「2」を自動で補正し、正しい値「10」を出力します。
誤差を論理的に補正すればOK。
これがリニアライズ処理です。
■ 高価なセンサー、交換しません
センサー交換は高価です。
しかも、まだ使えるのに交換するのは正直もったいない。
LevelManは、
校正で誤差が分かった時点で
その誤差を自動補正して精度を回復します。
しかも、
全自動水準器校正装置 CalibManによる処理なので
人によるバラつきもありません。

■ だから「新品みたい」
校正で誤差を確認し、
そのまま補正まで一気に実施。
結果として、
「なぜか新品レベルで戻ってきた」
と感じられるわけです。
デジタルだからこそできる、
長く使うための校正です。

