デジタル水準器メーカー(株)AnyDesignの社長、梶木が「測定にまつわるアイデア」をお伝えするメルマガのバックナンバーです。
水準器は温度測定も大事?
デジタル水準器が普及し、高精度なレベル測定ができるようになりました。
高精度がゆえに、微細な測定値の再現性も問題になります。
一つは、これまでのメルマガでも度々話題にしたゼロ位置のバラつきです。
これは、LevelMan(レベルマン)の無償アプリ「セルフゼロ」機能*1 で解決できます。
*1:無償アプリ「セルフゼロ」機能についてご覧になりたい方は、バックナンバーをご覧ください。
もう一つ重要なのは温度変化です。
測定中に温度変化が有ると、当然、測定の対象物は歪みます。
良く使われる素材として鉄のss400は線膨張係数が1.2×10 -5 (1/℃)です。
つまり1[℃]の温度変化で1m当たり12[μm]も伸び縮みします。
LevelMan(ADL-4-001)の測定分解能は0.001[mm/m]なので
1m当たり1[μm]の傾斜を測定しています。
当然この温度変化による歪みは測定値に影響します。
「測定値がバラつく」原因となります。
LevelMan(レベルマン)は全ての機種に温度計も内蔵しています。
データ出力やLogファイルにも温度データが記録されます。
暖房が欠かせない季節です。
水準器に限らず精密な測定に温度変化は大敵です。
温度慣らしも含め、温度変化に気を付けてご使用頂ける様お願いします。
温度慣らしについてお知りになりたい方は、FAQ:よくあるお問い合わせページにございます、
「温度慣らしは必要か?」の項目をご覧ください。
温度計内蔵のLevelMan(レベルマン) のデモ機の無償貸し出しがあります。
水準器本体の内部温度を確認しながら、安定した測定をお試しください。
最後までお読みいただき有難うございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。